スポーツの現場で経験を積んだ頼れるトレーナー!:いちい接骨院・鍼灸院 安藤正貴さん
平成29年5月、岐阜県多治見に開業したいちい接骨院・鍼灸院。
開業した当初から「スポーツのトレーナーで有名らしい!」という噂を聞きつけ、今回アポを取り、取材に伺うことができました。
取材を進めるにつれて、自身は高校、大学、社会人と野球部に所属し、その野球部の縮小、そして師匠との出会い、27歳を過ぎてからの学校入学、資格取得という道を歩んできた苦労人。
「町の接骨院の先生」として医療補助行為の施術を日々行い、またスポーツの現場でトレーナーとして、選手のフィジカルやメンタル面の支えとなる仕事も続けています。
そんな安藤さんにこれまでの苦労話や、今後のビジョンなどお話を伺ってきました。
スポーツのトレーナーと接骨院の先生との関係?
──本日はよろしくお願いします。取材をお受けいただきありがとうございました。
いえ、とんでもないです。よろしくお願いします。
──元々はスポーツのトレーナーをしていたと伺ったんですが、接骨院を開業するのと何か関係があったんですか?
接骨院は資格取得後、師匠の元で働いていました。その師匠がトレーナーとして、プロスポーツ選手やチーム、アーティストにも帯同していたんです。そうするとトレーナーの依頼がバッティングすることもあって、「そろそろ行ってみるか?」と話をいただいたのがスタートでした。
──トレーナーとしてのキャリアより、接骨院の先生としてのキャリアの方が長いんですか?
そうです。いわゆる「柔道整復師」という資格を持って接骨院で仕事をしています。その師匠との出会いがなければ、柔道整復師にもなっていなかっただろうし、トレーナーとして色んなプロスポーツ選手とお仕事をさせてもらえる機会はなかったと思います。
自身の野球選手としての終わり、そして師匠との出会い
──どのようにして柔道整復師を目指すことになったんですか?
話すとものすごく長くなるんですが、私は高校と大学は野球部で就職しても野球を続けたい希望がありましたので、就職も野球ができるところを選んで入りました。
入社して5年目か6年目くらいに「野球部が合併、縮小する」っていう話が出てきたんです。そこでやっぱりいろいろ考えるわけです。
当時20代中盤でしたから、選手としてがんばれるのもせいぜいあと5年くらいかな?と。
──たしかに選手でいられる期間って意外と短いですからね。
そうなんですよね。それでも野球は続けたかったし、野球が続けられるように声もかけてもらったんです。しかし今後を考えると、このままでいいのかどうか悩みました。
それで悩んでても仕方ないから「どうせなら自分のやりたいことをやってみよう!」と思ったんです。
それから仕事を続けながらいくつかバイトをして、最終的に独立を目指せる業種を模索していました。
──その頃から意識は”独立”に向いていたわけですね。
そうなんです。しかし今の接骨院としてのキャリアも、結局野球が縁をつないでくれた感じでした。
というのも野球をしてましたから、友人から草野球の手伝いに呼ばれることも多かったんです。そこで参加したチームに今の”師匠”がいらっしゃいました。
その師匠が接骨院を開業しながら、トレーナーとしてプロスポーツ選手やチーム、アーティストに帯同している話を聞いて、詳しく聞きたいと思ったんです。
話を聞いてみたところ、私もスポーツが好きで、トレーナーという形で裏方でスポーツに携われる、というのはものすごく魅力的に写りました。
そこで専門学校に入って柔道整復師の資格取得を目指しながら、師匠に弟子入り。学校へ行って勉強して、接骨院も行って、とかなり多忙な毎日を送っていました。
当時は忙しくて、休みはありませんでした。
──専門学校を卒業するまでその生活は続いたんですか?
そうです。入学時の年齢が27歳でしたから「今さら学校に行くの?」と、周りからは言われました。それでも絶対に柔道整復師になってやる!っていうモチベーションでなんとか乗り切りました。
モチベーションも途中続かなくなったときもあって「何やってるんだろうなぁ」と考えてしまったときもありますけど、今となってはいい思い出です(汗)
トレーナーとして現場へ!そこで活きた経験とスポーツの現状
資格もようやく取得して、師匠の元で柔道整復師として働き始めたんですが、そこでトレーナーとして声がかかったんです。
──師匠からGoサインが出た、と?
そうです。「そろそろ行ってみてもいいんじゃないか?」って。実際今までスポーツの現場で選手としてやってきましたし、ある程度予想ができる部分が多いのはありがたかったです。
トレーナーとして現場に出させてもらうときは、大会期間中などが多いんです。そこで選手のコンディションとか、良いパフォーマンスができるかどうか見て欲しい、っていう期待を指導者側からはされるんです。
逆に選手側からは「痛いけど試合に出なきゃいけない」「ここで痛みを訴えてしまうと今後レギュラーの座が危うい、だから痛みを取って欲しい」っていう期待をされます。
──選手と指導者からは、求められる役割が違うんですね。
指導者、主に監督さんからは、故障者のケアや選手の状態の把握が求められます。
ですので、コンディションのいい選手をスタッフさんに「今ものすごく体の状態が良いので、いいパフォーマンスをしてくれると思います。」とお伝えすることはあります。
中には、できれば無理はしてほしくないなぁ、と感じる状態の良くない選手もいます。
それでも選手の希望、想いが一番です。「大事な時期ですし、試合に出たいのは分かるけど、言いにくければトレーナーの立場から監督には伝えることもできますよ。」とお伝えすることもあります。
それでも選手の「試合に出たい!」という意志が固ければ、施術や応急処置をして、試合に出られる状態に整えてあげなければいけないな、と感じています。
──「痛くても試合には出なきゃいけない」っていう雰囲気はありますよね。
そのあたりはものすごく難しい問題ですよね・・・痛くて休みたくても選手は言い出せなかったり、周囲の期待を背負っている選手も。痛くてもなんとか試合に出なきゃ、って言う選手も何人も見てきました。
チームの方針があって選手の意志もある。「こんなこと指導者には言えないなぁ・・・」なんてことも聞くことがありますから。
トレーナーとして「試合に出られる」ようにするのは最低条件
──試合に出たい!っていうのはスポーツをする選手としては当然だと思うんです。
「試合に出られる条件を整えてあげる」というのはトレーナーとしては最低条件だと思ってます。
試合には出られるよ、っていうのがまず最低ライン。
私は”試合に出て、さらに結果を出せるようなサポートをする”というのが本当の仕事だと考えてます。
──スポーツを真剣にしている方にとっては、常にどこかに痛みを抱えている人も珍しくないですからね。
その通りです。だからマッサージや矯正、テーピングなど痛みに対して考えられるアプローチは全てやっていきます。
──電気流して、マッサージして終わりっていうわけではないんですね。
先ほども申し上げたように「試合で結果を残してくれること」が一番の目的だと思ってます。痛みを訴えている選手だったり、来院してくれる学生さんがいたら、ベストのパフォーマンスができるまでコンディションを整えてあげなきゃいけないな、と感じています。
それで「結果を出せたよ!」とか「試合に出て勝ったよ!」っていう声を聞くとトレーナー冥利に尽きますね。
競技ができる、っていうのが目的じゃなくて、競技に出てさらに勝てる、活躍できるっていうところまで持っていきたい。理想かもしれませんが、私はそこを目指していきたいと思ってます。
スポーツだけじゃない、接骨院院長として
──今はトレーナーとしての立場もありますが、接骨院を開業されています。高齢の方の患者さんも多いと思いますが。
今はお陰様でスポーツ系の方が多く来院されますが、高齢者の方もやはり多いです。どうしても膝や肩、腰の痛みは高齢になると出やすくなってきますから。
──そういった方には、痛みに対してどんなアプローチをしていくんですか?
人間の体は生活スタイルや体の使い方、癖などによる関節の詰まりや歪みが出てしまっても、自然とバランスを取ろうとします。だから多少の関節の詰まり、歪みには気づかないことも。関節の詰まり、歪みを他の部分でバランスを取るということは、他の部分に負担がかかってしまいます。そうなるとまた別のところに痛みが出てしまいます。
私の師匠の柔道整復師としての考え方に”矯正を軸として、マッサージで筋肉の緩みを出して関節の詰まりを取り除き、骨格の位置を整えてあげる”。これを基本的な理念にしていました。同じくそれは私も受け継いていますから、関節の詰まりや歪んでしまった骨格、崩れてしまったバランスを整えてあげる、そして高齢の方の健康寿命を少しでも伸ばしてあげるお手伝いができたら、と考えています。
──高齢になって「動けない」じゃたしかに楽しくないですもんね。
いつまでも元気に友達と旅行に行ったり、孫と遊んだりもしたいですよね。やはり動けないより動けた方が、行動の選択肢が増えます。健康的に色々なことを楽しもうと思えば、体が元気でなければいけません。
──基本的には骨格を整えてあげる、と言う考え方でやってらっしゃるんですね?
そうなるんですが・・・
私自身「ちょっとなんとかしたいな」と考えていることもあります。
例えば接骨院にきていただいて痛みが取れました、楽になりました、と「痛みが緩和された状態」になります。
それは筋肉に緩みを出して、骨格を整えたことによる効果のはずなんです。でも少しするとまた元に戻ってしまうことがあります。なぜかというと、体を動かすのは筋肉ですから、その筋肉が若い頃と比べると当然落ちているからです。
本来関節が動いてはいけない方向に動いてしまい、負荷がかかりやすくなってしまうことにもつながります。なので矯正しても、筋肉の衰えによって再発を繰り返してしまうケースが見られます。
施術→リハビリ→トレーニングのトータルサポートを目指したい!
──高齢の方って、どこかに痛みを抱えているケースが多いように見受けられますね。
そうです。ただ現在の接骨院・鍼灸院でできるのが「マッサージ、骨格の矯正、電気、鍼灸などの施術」細かなものは他にもたくさんありますが、これらの施術が基本になります。
本来ならば、痛みが出ていたものを取り除いて、正常な動作ができるようにリハビリをする、さらに再発しないよう筋肉を付ける、というサポートをしたいと思っています。
──「痛み」の原因を取るだけじゃなく、痛みが出ないような体づくりをサポートするということですか?
そういうことです。現状、今の環境ではそこまでやれないのは分かっていますが、施術からリハビリ、トレーニングという流れで”痛みに悩んでみえる方”をトータルサポートをしていけたら、というビジョンは持っています。
もっとがんばらないといけませんね(笑)
──高齢者だけでなく、もちろんスポーツ障害に悩んでいる方にも同じ想いを?
もちろんです。私がここまでこれたのもスポーツのおかげですから。柔道整復師として高齢者も、スポーツで高みを目指したい選手にも、様々な痛みに悩んでみえる方の拠り所になれるようにがんばっていきたいと思っています。
──本日はありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
トレーナーとして得た知識や経験、そして最新機器を取り入れた多角的な施術
今回岐阜県多治見市の「いちい接骨院・鍼灸院」の安藤正貴院長にお話を伺いました。
いちい接骨院・鍼灸院へ訪れたとき、広島東洋カープの菊池選手のユニフォーム、ソフトバンクホークスの松田選手のサインや写真など、プロ野球ゆかりの品がたくさん飾られていました。
「ありがたいことに、色々なところからトレーナーとして声をかけていただいています。そのときにいただいたユニフォームやバット、写真を院内に飾らせてもらっています。」と安藤院長。
現在もプロスポーツ選手や社会人チーム、学生スポーツの現場でもトレーナーとして継続的に活動をしています。
最高峰のスポーツの現場で今もなお、「縁の下の力持ち」として活躍し続け、その知識や経験を接骨院・鍼灸院に来院する方へフィードバックすることを忘れません。
トレーニングや痛みの出るメカニズムを熟知して、的確なアドバイスも行っていただけます。
また昨年には東海地区で初となる、特殊電気療法を行えるES-5000を導入。(現在は他院でも導入が進められているそうです)より細かく患者さんのニーズに対応できるようにこうした最新機器での施術も行っています。
トレーナーとして培った確かな技術と経験、そして最新機器も使いつつ多角的な施術を行っている「いちい接骨院・鍼灸院」。
スポーツ障害や、加齢による痛み、慢性的な体の不調などをお持ちの方は、ぜひ一度来院、相談なさってはいかがでしょうか。
また女性鍼灸師による、人気の美容鍼の施術も行っています。
今回取材へ伺った接骨院・鍼灸院はこちら
住所:〒507-0042 岐阜県多治見市前畑町4-88
院長:柔道整復師 安藤正貴
電話:(0572)26-8911
料金や診療案内などはホームページをご覧ください。